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京都寺巡り(その3)〜借景と池泉回遊式編〜

投稿日 2012年12月14日

PM 1:00
無鄰菴に到着
無鄰菴の母屋に続く石路。

直線的な流れに角をとった曲線形の石敷きをいれることで変化が生まれ、立体感があるように感じられます。
安藤忠雄先生の建築も水平面に大胆な曲線面を入れる事が多いようですが、日本庭園にもそのような工夫が随所にあります。

無鄰菴の母屋からみえる庭園

無鄰菴の外周は車道に面しており、本来それほど広い敷地にありません。しかし、実際はこの写真の通り、広大な広さの庭に見えます。
これは、近景として縁側すぐに位置する樹、外周壁を覆う中景としての樹、遠景としての東山を巧に配置しているからです。
この借景の技法は本当に勉強になります。

大池の対岸から見た無鄰菴

無鄰菴は「池泉回遊式」という池とその周囲を巡る園路を中心につくられた庭を持つ邸宅です。これほど大きな池に水を運ぶには水利関係上、相当な有力者でないと建築できませんでした。
池の周囲を囲む石は、より自然な形に近づけるように絶妙なバランスで配置されています。

これで京都巡り編は終わりです
ほんとうに内容たっぷりの京都の庭園巡りでした。たった一日だけで1ヶ月分のブログが書けそうなくらい勉強になることがたくさんの京都。ここには何度も来るべきだと実感しました。

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