登龍門
2012年8月3日
こんばんは!
創園舎の知恵袋こと田口です。
今回はよく耳にする言葉『登龍門』についてお話しましょう。
この時期、綺麗な桜の花が春の訪れを感じさせてくれますが
京都は嵐山の『天龍寺』の桜も見頃です。
この見ごろの桜が笑っている手前に大きな池があります。
池の奥には古い石で滝が組みあげられています。
作庭者は室町時代の禅宗の高僧『夢窓疎石』と言われています。
この滝組は禅宗の教えを『庭』に表現しています。
その教えとは
中国の黄河の上流へ行くと一ヶ所川幅が狭くなっていて
そこに険しい滝があるそうです。
その滝を登れるのは鯉であって
一生懸命努力し
命がけで登りきった鯉だけが龍に変身し
天へ昇っていくそうです。
人間も苦労と努力を重ねなければ一人前になれない
という教えです。
苦労 努力をすれば、きっと報われるということでしょう。
「司法試験に合格するための登龍門」といった場合に使う
『登龍門』はここから来ています。
五月の空には
鯉のぼりが泳ぎます。
これは子供達(鯉)が大人になったら
出世して龍になってほしいという
親の願いがこめられています。
Taguchi
(2009/04/06の記事を再録しました)
投稿者: 田口 進
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